本阿弥光悦が製作した焼物。茶会記などの記録には「光悦焼」あるいは「光悦茶碗」としてみえる。光悦は刀剣の磨礦(とぎ)・浄拭(ぬぐい)・目利(めきき)を業とした本阿弥家の別家の出身。名筆家としても知られるが、陶芸においても優れた才をみせたという。光悦の陶芸の主流は楽焼の茶碗製作であり、京都の樂家の二代常慶と三代道入らの助けをもって行われた。 光悦の茶の湯 鷹峯での作陶 茶会記にみる光悦焼 光悦茶碗の名品 参考文献 光悦の茶の湯 本阿弥光悦と親交のあった佐野紹益が著した随筆『にぎはひ草』によれば、光悦は台子の茶の湯を織田有楽斎と古田織部より伝授されたという。 実際に光悦は古田織部と交流があった。年未…