1934年2月23日生まれの経済学者。埼玉大学名誉教授、元東日本国際大学学長・名誉教授。 マルクス経済学の一派である「宇野学派」の研究者。 1960年代から70年代にかけて社会主義協会で活発に理論活動を行った。 1980年代以降、チュチェ思想を支持する立場に立っている。現在もキムジョンイル著作研究会全国連絡協議会代表世話人を務める。 また、警察庁から「国内最大のテロ組織である中核派がイニシアチブを取っている」と指摘されている百万人署名運動の呼びかけ人に名を連ねている。
書誌情報:講談社現代新書(2643),266頁,本体価格920円,2021年12月20日発行激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972 (講談社現代新書)作者:池上 彰,佐藤 優講談社Amazon学生運動や社会運動の最盛期にあたる時期の左翼論は同時代に学生時代を始めた評者には臨場感があった。本書の描く左翼のうち日本共産党は「スターリン主義という宗教」を本質としており,今も変わらないという主張で一貫している。また,新左翼運動は「政治的には全く無意味な運動だった」(246ページ)・「「ゴロツキ」化」(252ページ)したと言って憚らない。 出版順・時代順の真説→激動→漂流の読み方をしなか…
書誌情報:文藝春秋,709頁,本体価格7,000円,2023年9月30日発行資本論を読破する作者:鎌倉 孝夫,佐藤 優文藝春秋Amazon「20世紀の日本が誇る知的遺産である(実際にアメリカやカナダでは宇野経済学についての研究書がいくつも出ている)宇野弘蔵の知的遺産が21世紀に途絶えないようにすること」(「はじめに」5ページ)を目的に,『週刊金曜日』主催の『資本論』講座のうち,同第1巻分全18回をまとめたもの。 『資本論』第1巻の構成にしたがい,その概説と宇野理論とのかかわり,『資本論』の現代的意味などを話し言葉で大著に仕立てた。『資本論』における自然科学の例解について,それはあくまで「類比,…
読書の記録110 読書の記録110 ◎「希望の資本論」 池上彰×佐藤優著 (朝日文庫) 読みました。 気になったところ ①商人資本形式 ②金貸資本形式 ③産業資本形式 労働価値説 労働力商品化 「21世紀の資本」の作者トマ・ピケティと佐藤優の対談ものっています。 また、「資本論」を読み解くための8冊が紹介されています。 ◎「高校生からわかる「資本論」」 池上彰著 (集英社) ◎「はじめてのマルクス」 鎌倉孝夫・佐藤優著 (金曜日) ◎「いま生きる「資本論」」 佐藤優著 (新潮社) ◎「マルクスの「資本論」」 フランシス・ウィーン著 中山元訳 (ポプラ社) ◎「経済原論」 宇野弘蔵著 (岩波文庫…