毎号贈っていただいている『繍』の最新号を落掌した。これまでとは異なりカタカナ名(中韓の名前も少ない)が見当たらないのは、留学生の執筆が少なくなったということか。そのせいかどうかは不明ながらも、個人的には親しみやすい作家についての論が多い気がする。漱石・藤村・龍之介・寅彦・賢治・夢久・順二・三島・安岡・善衛とヴァライティに富んでいるし、「ドクラ・マグラ」も含めてボクが読んだことがあったり・関心がある作品がほとんどなのは意外なくらいで(昔から嫌いな藤村だけは例外)大歓迎だネ。 事情があって林芙美子作品や論文を読んでいたところに、紹介したばかりの関谷由美子さんの『少女たちの〈居場所〉』(鳥影社)所収…