3月3日、国立能楽堂へ「第106回 粟谷能の会」を観に行ってきました。-「蝉丸」逆髪が粟谷明生さん、蝉丸が観世銕之丞さん。清貫が宝生欣哉さん。輿舁が則久英志さん&宝生朝哉くん。博雅が内藤連くん。笛が松田弘之さん、小鼓が鵜澤洋太郎さん、大鼓が広忠さん。榛色の袴。-逆髪は、キューピーちゃんのようなツルッとしたお顔に、切れ長の目元。このアンバランスさに、緋の長袴が合わさり、エキセントリックで魅力的。-「髪は身上より生い上がって星霜を戴く」というフレーズがとても綺麗。髪の毛がサアーッと天空に拡がって、宇宙と交信しているかのようなイメージが喚起されます。-さて、今回はシテの異流共演というだけでも珍しいの…