作家。戦艦大和に乗務。戦後は日本銀行に勤務する傍ら、作家活動を行う。 1923年生まれ。1979年没。 代表作に 『戦艦大和ノ最期』(講談社文芸文庫)、『戦艦大和』(角川文庫)、『戦中派の死生観』(文春文庫)、『特攻体験と戦後』(中公文庫)他多数。
吉田望の父 映画「男たちの大和」は名作であるが盗用がある | Blog | nozomu.net - 吉田望事務所 -
予測不能の時代に不確実性をコントロールする思考法であるエフェクチュエーションには、リクルートも注目しています。 人材派遣サービスなどを行うリクルートは、多くの社員が独立して起業するため、定年まで勤める人は少ないと言われます。そんな同社は、高校生向けの起業家教育に力を入れており、高校生Ringというアントレプレナーシップ・プログラムを毎年、行っています。この特設サイトに、エフェクチュエーションについてのインタビュー記事が掲載されました。 3/5 変化が激しい時代の必修科目?起業家的アプローチ「エフェクチュエーション」に学ぶ 3/8 学生・若手社会人が最初の一歩を踏み出すための、エフェクチュエーシ…
この一週間で思考したことを書き留めておく。 どんな経営観を持つか 経営者が持つ経営観にはいくつかのパターンがありそう。 圧倒的成長志向型(とにかくリスクを取って圧倒的な成長を志向する。ベンチャー創業者・起業家に多い) 変革再成長志向型(停滞していた組織に変革を促し、新たな成長の道筋を立てることを志向する。大企業に多い) ゴーイングコンサーン型(長く継続することをまず重要視したうえで成長を志向。ゼロリスク志向とは異なる。ファミリービジネスに多い) 綺麗にどれと分けられるわけはないし、他のパターンもあると思う。現実的には、現状維持志向型、ゾンビ志向型とかもありそう・・・ ただ、優れた経営者と評され…
江崎道朗・麗澤大学客員教授 台湾有事を念頭に沖縄の先島諸島12万人避難計画の策定が始まった。令和4年の国家安全保障戦略の策定を受けて近い将来、「戦争」があることを前提に政府主導で「有事」対応が始まったのだ。「戦争したくない」で済まぬ では「戦争」とは何か。私がその意味するところを考えるようになったのは、戦没学徒の手記を読むようになってからだ。昭和56年、九州大学に入った私は、ある先輩からこう言われた。 「先の大戦で戦った人たちがどのような思いを抱いていたのかを知っているのか」 そこで宅島徳光『くちなしの花』、林尹夫『わがいのち月明に燃ゆ』といった戦没学徒の手記を読んだのだが、同世代の若者が戦争…
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、政治倫理審査会が首相が出席し開催されました。冒頭、「国民の大きな疑念を招き、政治不信を引き起こした」と首相は謝罪しました。裏金の実態に関する新たな証言が出ることはなかったといいます。 現職首相が出席しても「時間の無駄」だった政倫審 新たな説明なく「ただただ言い訳」「さっさと辞めて」:東京新聞 TOKYO Web 首相に続き二階派の事務総長を務めた武田元総務相が審査会に出席し、裏金について自己の関与を否定し、派閥事務局長や会計責任者らによるものだった旨の答弁をしたそうです。 集団浅慮ー政策決定と大失敗の心理学的研究 作者:アーヴィング・L・ジャニス …
日経平均株価が史上最高値を更新しました。明るい兆しを感じ、なんとなく高揚感も高まっていきそうな気もします。市場の期待通りに改革・変革が進んで、成長が持続し、経済が健全に循環するようになっていけば、世の中によどむ否定的な空気感も晴れていきそうな気がしますが、どうなっていくのでしょうか。 しかし、政治は改革が苦手のようです。自民党は、合理性を欠き、反発を招くような言動を続けています。裏金によって生じる納税義務はその疑惑議員の自主判断とか、疑惑議員が説明責任を果たす政治倫理審査会を非公開にしようとか、何が何だかよくわかりません。自分たちの都合だけを優先させています。これでは政治改革が前に進むことはな…
エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」 作者:吉田 満梨,中村 龍太 ダイヤモンド社 Amazon 吉田先生は神戸大学経営学研究科の准教授。2016年からエフェクチュエーションについて教える機会があったそうです。私が神大のMBAに居たころはこんな理論はありませんでした。他にもクランボルツの計画的偶発性理論も聞いたことがなかった。 経営学の世界も進化しているので、いろいろ学ぶのは楽しい。 ↓↓↓こちをらのブログも是非ごらんください。 //
神戸大学大学院経営学研究科准教授である吉田満梨さんの書籍。 京都大学経営管理大学院「哲学的企業家研究寄附講座」客員准教授も兼任しており、 専門はマーケティング論で、特に新市場の形成プロセスの分析に関心を持ってらっしゃるとのこと。 2023年に書かれた論文『パートナーとの協働を通じた起業家の目的形成』において、調査していた著者のうちの一人でもある。内容は2004年3月に福岡市で創業し、2022年6月に東証グロース市場への上場を果たした「株式会社ヌーラボ」の事例研究を通じて、起業家がスタートアップの起業、成長、株式上場(IPO)といった目的を、どのようなプロセスを経て形成するのかというものである。…
ビジネスの目標や手段を決める際に、どのようなアプローチ方法を使っていますか?一般的には、目標を最初に設定して、その目標を達成するための最適な手段を検討する方法が多いと思います。これをコゼーションと呼びます。しかし、コゼーションだけでは、市場や環境の変化に対応できない場合があります。そこで、現在の手段や状況を活用しながら、新たな可能性や目標を見出していく方法があります。これをエフェクチュエーションと呼びます。エフェクチュエーションは、起業家の思考プロセスに基づいて発見された新しいアプローチ方法です。この記事では、エフェクチュエーションとコゼーションの違いについて、わかりやすく説明します。 コゼー…
島尾敏雄と吉田満の対談記録の後に、吉本隆明 も意見を述べている。 「わたしたち戦争の年代が、島尾敏雄を頼みと感じた理由のうち、いちばん大きなものは、彼が戦争体験の表現を、自分の宿命的な資質の根にとどくところまで追いかけ、描き切った点にあった。戦争はいつも個人の手の届かないところからやってきて、個人を巻き込んでいく。戦争に出会うということは、たまたまその時代に生まれ合わせた、偶然に過ぎない。 ‥‥‥ 島尾敏雄の秀作「出発は遂に訪れず」は、人間魚雷をあやつる特攻訓練を積み、一度出撃すれば必ず死である行為を迎えるために、心のためらいを自死のイメージにまで高めて行く葛藤を経たのち、いよいよ出撃を迎える…
島尾敏雄と吉田満二人の対談(「新編 特攻体験と戦後」中公文庫)、その後に、鶴見俊輔の文章が加えられている。それは次のような内容だった。 「ワレ果シテ己レノ分ヲ尽クセシカ」と、吉田満が海上に一人浮かびつつ自らに問うとき、その分とは日本帝国臣民としての臣道の分である。自分は、少尉任官後は、日本帝国臣民としての服従義務と、人間として生まれたものの倫理とのせめぎあいの場に立たされることがない。だが彼は、効果なしと考えられる特攻作戦を、自分なりにその無効を考え抜く。それが、彼の戦争参加の極相となった。この極相を記憶にとどめ、その意味を深めるのが、彼の戦後を生きる道だった。 沈没していく戦艦大和、吉田満は…
「特攻」は、映画にもなった百田尚樹作の、飛行機による特攻隊「永遠の0」が知られているが、島尾敏雄と吉田満の人生に起きた「特攻」は、船による特攻であった。 「新編 特攻体験と戦後」(中公文庫)は、島尾敏雄と吉田満の太平洋戦争体験をめぐる対談が、中心となっている。二人は太平洋戦争末期、「特攻」から生き伸びて戦後を生きた。 島尾敏雄は、1943年、大学を繰り上げ卒業、海軍を志願して奄美大島の加計呂麻島の海軍基地に配属となり、船による特攻隊180名の、「震洋」の隊長になった。水上特攻隊の「震洋」は、ベニヤ板でつくられた長さ5メートルほどの舟に、250キロの爆薬を積み、敵艦に体当たりして船を沈める戦法だ…
2024年を迎えた。この日本、この世界はどうなるか。地球はどうなるか。 プーチンは、侵略戦争に生き甲斐を感じ、イスラエルの指導者は、歴史的な怨念を軍事攻撃ではらそうとしているかのように見える。 日本の政治家は、およそ「献身」とは縁のない様子だ。自民党の欲得政治家は金づるに群がる。 内田樹は、「街場の戦争論」に、こんなことを書いていた。 「今の日本のトップには、危機管理能力のある人間がほとんどいない。一朝ことあるときに、本領を発揮して人々のゆくべき方向に率いていける指南力のある人間は、今の政官財のどこにも見当たらない。 島尾敏雄との対談の後、吉田満は、震洋特攻隊隊長、島尾中尉についてこんな評言を…
エフェクチュエーション理論 世界的経営学者が発見した戦略や計画よりも重要な思考法「エフェクチュエーション」をご紹介します。書籍『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』をベースとしています。 ライター:タイスケ|Taisuke事業会社(日系および外資)でマーケティング歴10年以上。戦略立案など上流から広告やセールスライティングなどの下流までをワンストップで推進できることが強みです。豪州Bond大学でMBAを取得しており経営学にも精通しています。★Follow me → X(Twitter) 目次 目次 この本の概要 筆者情報 エフェクチュエーション「5つの原則」とは 【B…
経営学では20年ほど前に提唱され、近年になって実務界にも広がってきているコンセプトとして「エフェクチュエーション」があります。これは、優れた起業家が実践する原則としてアントレプレナーシップ分野の研究で用いられている概念です。吉田・中村(2023)は、エフェクチュエーションを分かりやすく説明するとともに、この原則は、起業家のみならず多くの人々にも活用可能な考え方であることを示唆しています。そこで本ブログでは、エフェクチュエーションの考え方をキャリアに応用した「エフェクチュアル・キャリアデザイン」という考え方を提唱します。以下においてこれを簡潔に説明したいと思います。 吉田・中村によると、従来の経…