はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と十九 「キョクガクアセイ!」 なんと平均視聴率が30%超という伝説のテレビドラマ『寺内貫太郎一家』と言えば、やっぱり、その主役を務めた小林亜星。その巨漢にモノを言わせて、昭和の頑固親父を見事に演じ切ってくれていた、とAくん。彼の口からテレビドラマの話題が発せられることは、珍しい。 「そんな小林亜星は、CMソングでも図抜けた才能を発揮していて、とくに『ワンサカ娘』は屈指の名曲。一節(ヒトフシ)唸って差し上げようか」 もちろん、電光石火で丁重にお断りしようとしたのだが、それ以上の電光石火さで、すでにAくん、箸をマイクに、妙なコブシをイヤほど回しなが…