▼ナラティブを生きる(ブログの枕単編) ウサギとカメ、北風と太陽、オオカミ少年などの寓話が世界中で親しまれているイソップ物語(紀元前6世紀の古代ギリシャ時代にトルコ人奴隷・イソップが生きるための知恵や権力者への戒めを物語るために自然物を擬人化して創作した約700話の寓話)は現代の大人の鑑賞にも耐え得る含蓄がありますが、日本では江戸時代初期にイソップ物語を日本語に翻訳した「伊曾保物語」(イソップに関する伝記:29話、イソップが創作した寓話:65話)が発刊されました。この伊曾保物語に収録されている「蝉と蟻」と題する物語は、フランスでは「蝉」に馴染みが薄いので「キリギリス」に変更され、日本では虫の音…