平成21年12月1日発行 裏表紙「戸田正直の奸計により尾張へ運ばれた竹千代であったが、織田から思わぬ厚遇を受ける。人質を掠奪され、なお駿府に臣従する決意をした広忠は、佐久間氏に送り込まれた隻眼の男の凶刃に斃れる。義元は三河攻略のため安祥城を攻め、竹千代を奪還、制圧への足固めをする。一方、義元の下知により、雨山城に兵を向けた菅沼定村は、戦場で命を落とす。時代が大きなうねりを見せる第四巻。」 竹千代を乗せた戸田正直の船は熱田に到着した。戸田は千貫文(『松平記』では百貫)で竹千代を信秀に引き渡した。信秀は和睦を岡崎に申し入れたが、広忠は拒否した。秀信は竹千代を殺さなかった。生母のお大は烈しく嘆いた。…