以前も書いたかもですが不思議な表紙絵です。臥薪と嘗胆を描いていますね。 ネタバレします。 冒頭に「呉と越は黄河流域の中央から離れていたため南方の蛮地と見られていた」と書かれている。 『三国志』で妙に孫権の呉が仲間外れ的なのはそのせいだったのかなと思ったりする。 さらに蛮地に存在する呉と越は両国とも中央に躍り出たい気持ちが強く仲が悪かったのである。「呉越」というと仲が悪い代名詞でもある。 伍子胥は闔廬に「まずは越を討つべき」と進言した。 闔廬は越の王が死去した機を狙い出兵するが越の重臣范蠡がとんでもない作戦を実行する。 死刑が決まった重罪人を前にして「呉軍の目前で自死すれば家族の面倒を見てやる」…