永井路子先生の「望みしは何ぞ」を読みました。 再読している司馬遼太郎をことごとく挫折しているのに、こちらは面白くて一気読み。 永井路子「望みしは何ぞ」 時代としては、今年の大河ドラマで取り扱っている平安時代。 道長の子どもたちは二系統いて、鷹司どのと呼ばれる源倫子(大河ドラマでは黒木華さん)の子どもたち、彰子、頼通、教通、妍子、威子、嬉子は娘たちはみな天皇の后となり、息子たちはどんどん出世していきます。 高松どのと呼ばれる源明子(瀧内公美さん)の子どもたちは、鷹司系に比べるとやや出世は遅いし、娘は后になっていません。 主人公は、この高松どのの三男能信です。 能力もあるのに、母親の違いで出世に差…