1907〜1971 性科学者、性文化研究家。 日本大学心理学部入学。のち、大槻憲二のフロイト学説へ傾注する。 戦後、さまざまな性戯を描いた代表作「あるす・あまとりあ」を発表し、時代の寵児に。あまとりあ社及び雑誌「あまとりあ」の発足に関わる。 その後は、性に悩める人々の「相談」に応じ、また性体験記録をあつめて「生心リポート」として発表したが、猥褻図書として告発され、裁判となるが敗訴した。
高橋鉄
伊藤晴雨:幻の秘画帖(江戸を読む 別巻)伊藤晴雨[画]安田義章編166ページ1997年二見書房 この本にはなんと目次がない。安田義章が監修しており、『論語通解』について団鬼六が書き、伊藤晴雨について高橋鐡が書き、巻末に作家佐野文哉が『論語通解』にみる晴雨の美学という表題で書いている。 私はまだ伊藤晴雨は調べ尽くしてはおらず伊藤晴雨の絵も著作にもすべて目を通してないので本書はとても珍しく思え、絵を堪能し楽しめた。楽しめたと言っても私はSMという性癖は持ってない。伊藤晴雨の責めや縛りはもう様式美だなと思う。 本書に載っている絵の中で絵巻「地獄の女」(カラー)には目を見張った。(むちむちな肉感的な女…