昨日につづき、編輯兼發行者 田島志一 發行所日本佛教眞美協會『真美大観 第一册』明治三十二(1899)年五月十日發行を開く。「凡例」冒頭。《 一 本書は、各宗寺院の什寶に係る古今の繪畫、彫刻、建築物中に就き、其秀粹なるもの凡一千種を撰擇し之を撮影して、木版着色摺又は寫眞版とし、五十種宛を一册として、漸次發行し、二十册を以て完結せしむるものとす、 》 「凡例」その結び。《 一 本書に網羅する繪畫、彫刻、建築物の撰擇は、東京美術學校教授今泉雄作氏、和文説明は文學士藤井宣正氏、英文説明は文科大學講師ドクトル高楠順次郎氏、同批評的補説はプロフェッソル、フェノロサ氏、木版彫刻は森川應翠氏、同色摺は田村鐵…