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国道286号線

(地理)
こくどうにひゃくはちじゅうろくご

宮城県仙台市と山形県山形市を結ぶ一般国道。総延長65.2km。
仙台市を起点に、名取川に沿って西に進み、笹谷峠を越え、山形市に入る。


旧笹谷街道。出羽国と陸奥国を結ぶ道路として重視され、古くから宿駅が整備されたことが「延喜式」より伺える。
笹谷峠はその地形ゆえ、街道一の難所とされ、戦国時代には伊達家と最上家の軍事的国境となった。
険しい笹谷越えこそ控えているが、宮城県と山形県の県庁所在地を直結する要路*1であり、江戸時代には商業や出羽三山詣での道として利用された。
明治期に通年通行が可能な関山街道が整備されたことや、鉄道が開通したことにより、通行しづらい笹谷峠は敬遠され、一時期廃れていたが、昭和50年代に笹谷トンネルが開通して以来、再び物流と観光の道として活用されるようになった。
山形自動車道が併走する一方、従来の笹谷越えの道も観光や山登りの道として利用されている。笹谷峠鞍部には、斎藤茂吉がこの峠を旅した時に詠んだ「ふた國の 生きのたづきのあひかよふ この峠路を愛しむわれは」の歌碑がある。

*1:そもそも陸奥国府多賀城と軍事拠点出羽柵を結ぶ道だった。

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