国債を使ったネズミ講。天下一家の会の元幹部だった平松重雄会長らによって1987年設立。無限連鎖講の防止に関する法律が「金銭の授受」のみを罰則対象だったことに目を付けて、金銭の代わりに国債を使ってネズミ講を行っていた。入会に際しては上位会員に送る国債とは別に、高額の収入印紙を購入して消印することを要件とし、このことによって会員と政府が潤うと主張していた。また、政府関係者の意をうけた事業であることを装ってこの事業が政府公認の事業になると騙して会員を集めていた。その後、詐欺罪によって幹部らが逮捕。1988年には法律が改正されて「金銭の授受」が「金品の授受」と改正して国債などを使ったネズミ講にも罰則が適用できるようになった。