多胡碑記念館で10月21日から始まった企画展「古代山部郷を探る」を鑑賞した。本展では、山部郷を含む古代片岡郡の遺跡について、奈良時代を中心に概観する。古代の山部郷は、おおむね現在の高崎市南八幡地区の山名町、木部町、阿久津町、根小屋町と推定される。古墳時代後期には屯倉が置かれ、ヤマト政権の直轄地となり、飛鳥時代には律令制下の片岡郡に属し、奈良時代の711年3月、新設された多胡郡の一部となった。多胡郡を構成する六つの郷の、もともと所属していた郡における位置づけ、また、そこから割かれた理由を考え、上野三碑を生んだ古代多胡郡の歴史的背景を探る。 山部郷には、山名伊勢塚古墳と山名古墳群、山名原口Ⅱー1号…