勘定奉行から江戸時代を読み解く 2018年刊行。筆者の藤田覚は1946年生まれ。東京大学の史料編纂所の教授を2010年に定年で退官し、現在は同大の名誉教授。専門は日本近世史。江戸時代に関する著作が20冊ほど刊行されている。 内容はこんな感じ 江戸時代に活躍した勘定奉行は、財政だけでなく、農政、交通、司法など幕府の幅広い業務を主管する重要な役職であった。求められる能力の高さから、勘定奉行は旗本だけでは人材がまかなえなかった。御家人でも実力さえあれば、たたき上げで勘定奉行に昇進できるシステムが存在していた。江戸時代の著名な勘定奉行らを紹介しつつ、時代時代における幕府の財政事情を読み解いていく一冊。…