中宮定子と清少納言 「枕草子」の御簾 白居易の「香炉峰」の詩 枕を攲てる? 故郷を憶う賈島「度桑乾」 「総角」の簾 白居易の「新楽府」 王昌齢「西宮春怨」の簾 中宮定子と清少納言 大河ドラマ「光る君へ」の第16回「華の影」では(令和6年4月21日放送)、中宮定子が女房のひとり清少納言に「香炉峰の雪」を問いかけたことが話題となった。清少納言は定子の言わんとするところを察してみごと御簾を上げてみせた。 「枕草子」の御簾 このエピソードは清少納言「枕草子」の282段に書かれている。 「枕草子」二八二段 雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子まゐりて、炭櫃に火おこして物語などして集まりさぶらふに、「少…