白羽大介を「消えた喜劇人」と書いたが、『松竹新喜劇無休連続二十年記念 喜劇の系図』という小冊子が手元にある。昭和61(1986)年11月発行。松竹新喜劇文芸部・中座宣伝部作成。松竹株式会社演劇部監修。 「喜劇の番附」には、一頁に六葉の写真が載っている。曽我廼家五郎劇絵番附(大正15年)、志賀廼家淡海・曽我廼家幹部合同一座絵番附(大正15年)が編年順に写真が掲載されている。松竹家庭劇絵番附(昭和4年)、松竹家庭劇番附表紙(昭和13年12月)、松竹新喜劇結成時番附表紙(昭和23年12月)、松竹新喜劇番附表紙(昭和61年10月)と続く。 次頁に大阪の喜劇の系図が載る。「大阪にわか」から藤山寛美率いる…