勝山の船着き場 5月6日、「名古屋駅にて窓外を望むに・・駅近辺は真に一物も止めず焼野原となりおれり。」 7日、「大津より京都に入る。沿道の風物も街も東山西山も、昔の通りなり。」 「大阪駅頭より見たる街上も何等変わりなし。」大阪から省線電車に乗り換え住吉駅下車、魚崎の家に帰る。 9日、「新聞に依れば欧州戦は一昨日午前二時ランスに於ける全面降伏調印を以て終了せる由なり。」 11日、「午前九時頃警戒警報ついで空襲警報となる。紀州南部に集結せるB29の編隊北上して魚崎上空を通過。高射砲の音しきりなるを以て皆々壕に入る。・・編隊は三度に別れて頭上を過ぎ、その度毎に壕中船の如くに揺れ、サアと云ふ音して爆弾…