十重田裕一

(読書)

【とえだひろかず】

日本近代文学研究者、早大教授。1964年東京都生まれ。1987年早大文学部日本文学卒、93年同大学院博士課程中退。91年早稲田大学助手、93年大妻女子大学短期大学部専任講師、98年早大文学部助教授、2002年教授。2010年「横光利一における大正・昭和期メディアと文学の研究」で早大文学博士。

著書

「「名作」はつくられる川端康成とその作品」日本放送出版協会,2009.7.NHKシリーズ. NHKカルチャーラジオ文学の世界
「岩波茂雄低く暮らし、高く想ふ」ミネルヴァ書房,2013.9.ミネルヴァ日本評伝選

共編

「山田美妙『竪琴草紙』本文の研究」山田俊治, 笹原宏之共編著.笠間書院,2000.7.近代文学-テクストの森
「南部修太郎三篇」編.2005.5.EDI叢書
「コレクション・モダン都市文化第19巻映画館」編　ゆまに書房,2006.5
「占領期雑誌資料大系文学編」全5巻　山本武利編者代表川崎賢子,宗像和重共編.岩波書店, 2009−10
「横断する映画と文学」編.森話社,2011.7.日本映画史叢書
「日本語文章・文体・表現事典」中村明,佐久間まゆみ,高崎みどり,半沢幹一, 宗像和重共編.朝倉書店,2011.6
「検閲・メディア・文学江戸から戦後まで」鈴木登美,堀ひかり,宗像和重共編.新曜社,2012.3
『川端康成スタディーズ : 21世紀に読み継ぐために』坂井セシル, 紅野謙介, マイケル・ボーダッシュ, 和田博文共編笠間書院 2016.12.
『岩波茂雄文集 1』植田康夫, 紅野謙介共編岩波書店 2017

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akamac's review•4ヶ月前

1744都留康著『お酒はこれからどうなるか——新規参入者の挑戦から消費の多様化まで——』

書誌情報：平凡社新書（1009），230頁，本体価格900円，2022年8月10日発行お酒はこれからどうなるか: 新規参入者の挑戦から消費の多様化まで (1009;1009) (平凡社新書 1009)作者:都留康平凡社Amazonお酒の新しい動向に着目し，現地調査と専門の経済学的分析を方法論に，生産（日本酒，日本ワイン，梅酒，クラフトジン），消費（家飲み，居酒屋，醸造所・蒸留所併設の飲食店），ノンアルコール市場を取り上げている（ビールと焼酎については前著『お酒の経済学』で触れられている）。日本酒には参入規制の全面的緩和を，日本ワインには欧州種と日本固有種との双方を国内の製品ポートフォリオに…

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【読む】十重田裕一『川端康成　孤独を駆ける』　　岩波新書らしい達成度

川端康成論はむかし専門家から研究の水準が全体的に低いと言われて納得していたけれど、確かにすぐに想起される論文が浮かんでこない。ハカセ（近藤裕子さん）が学大の博士課程に入学した後、お手並み拝見のような気持で「雪国」論を拝読したことがあったけど、いかにも緻密な読みに基づいた作品論だったので感心したのは覚えている。「雪国」論といえばヒグラシゼミでドラちゃん（高田知波さん）に講演を頼んだら「雪国」について話してくれた時も、いかにも高田さんらしい先行研究とは異なる視点でのアプローチに感じ入ったこともある。その際にカッちゃん（勝原晴希）にも優れた「雪国」論があるのを知ったけど、川端の専門家であるハカセは別…

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