「ヒンドゥー教の聖典二篇 ギータ・ゴーヴィンダ デーヴィー・マーハートミャ」 小倉泰、横地優子 訳注 平凡社 2000 「ギータ・ゴーヴィンダ」クリシュナとラーダーの性愛が絶頂に達する場面。 ギータ・ゴーヴィンダ 解説から引く。 牛飼いの乙女ラーダーとヴィシュヌ神の化身であるクリシュナの恋物語『ギータ・ゴーヴィンダ』は、十二世紀の東インドの詩人ジャヤデーヴァによるサンスクリット文学史の最後を飾る叙情詩である。恋人の自分をおいて他の牛飼い女たちと戯れるクリシュナに嫉妬し思い悩むラーダーは、親しい女友達に心のうちを綿々と語るが、女友達のとりなしで、やがてクリシュナの心もラーダーのもとに帰り、両者は…