20世紀前半、イタリアの僧院で発見された書物。15世紀から16世紀ごろに作成されたとみられるが、未知の文字で記述されており、挿図には未知の植物などが描かれている。神聖ローマ皇帝の蔵書となった後、17世紀に入って錬金術師や学者たちがその解読に挑んだことが知られる。 謎の手稿 神聖ローマ皇帝ルドルフ2世とその周辺 アタナシウス・キルヒャーへの期待 参考文献 謎の手稿 ヴァイニッチ手稿は、1912年にウィルフリッド・ヴォイニッチによってイタリアのイエズス会の僧院ヴィラ・モンドラゴーネで発見された。大きさは225mm×160mmで、102葉の羊皮紙から構成されている。 本文はヴォイニッチ文字と呼ばれる…