●歌は、「草枕 旅の憂へを 慰もる こともありやと 筑波嶺に 登りて見れば 尾花散る 師付の田居に 雁がねも 寒く来鳴きぬ 新治の 鳥羽の淡海も 秋風に 白波立ちぬ 筑波嶺の よけくを見れば 長き日に 思ひ積み来し 憂へはやみぬ(一七五七歌)」と「筑波嶺の裾みの田居に秋田刈る妹がり遣らむ黄葉手折らな(一七五八歌)」である。 茨城県石岡市小幡 ライオンズ広場万葉の森万葉歌碑(高橋虫麻呂) 20230927撮影 ●歌碑は、茨城県石岡市小幡 ライオンズ広場万葉の森にある。 ●歌をみてみよう。 一七五七・一五五八歌の題詞は、「登筑波山歌一首 幷短歌」<筑波山(つくはやま)に登る歌一首 幷せて短歌>であ…