今日は普通の人にはどうということのない日なんだけど、歌舞伎好きで歴史好きのワシャにとっては結構重要な日なのであった。 坂東玉三郎丈の三代前に森田勘弥という歌舞伎役者がいる。養父もその父も森田勘弥なのだが、歌舞伎界は政界同様(笑)に世襲の世界なので、同じ名前があちこちに見られる。正式には十二代目森田勘彌という。この人、幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎役者である。でもね、役者だけじゃなくて、森田座の座元であり、狂言作家でもあり、明治帝の展覧歌舞伎を開催したプロデューサーでもあった。また俳号も持つマルチな人で、この人が明治5年の今日、猿若町にあった森田座を新富町に移転し開場式を挙行した。 有楽町線…