ちょうど100年前、大阪にもゴルフコースを造りたいと二人の青年実業家、広岡久右衛門と加賀正太郎が立ち上がった。その時代、あえて理念に掲げたのが、「国際競技を行えるチャンピオンコース」という一見無謀とも思える高い理想だった。 そして1926年、茨木CCで第一回 日本プロゴルフ選手権が行われた。これが日本での最初のプロのトーナメントで、優勝者は宮本留吉プロだった。宮本は神戸ゴルフ倶楽部でキャディとして働き始めたのがきっかけで広岡に可愛がられ、25年に茨木CCの所属プロとなった。29年には日本人プロとして初めてハワイに海外遠征。32年には茨木の有志がお金を工面し、単独でアメリカツアーを転戦した。 「…