・紀元前597年 新バビロニアの君主,ナブー・クドゥリ・ウツウル(ネブカドネツァル)Ⅱは、ユダ君主国を滅ぼし、ヘブライ人をバビロンに連行した(バビロン捕囚)。 ※ヘブライ人は「ユダヤ人」となり、バビロンでの苦難のなかで教義を整え聖典を成立させた。聖典は、律法(戒律)を記す『トーラー』預言者(神の言葉を預かった者)の書『ネビィーム』諸書『ケトゥビーム』に分けられ、3つの頭文字を合わせて『タナハ』と呼ばれる(池上英洋『ヨーロッパ文明の起源』)。 『トーラー』の最初、『創世記』11章では、「バベルの塔」の話が語られる。作中には、人類が高い塔を立てようとするが、唯一神ヤハウェは人々が話す言葉をバラバラ…