東京新聞にして良かった面もたくさんあるけど(長くなるので別の機会に記す)、予想どおり文芸欄は朝日に比してかなり薄弱だネ。特に昨日の夕刊に載った文芸時評があまりにオソマツなので驚いたほど。伊藤氏貴という人が書いているのを読み始めたのだけど、「評」になってないので呆れたヨ。ボクの大好きな作品・大江健三郎「死者の奢り」を枕にしているので喜んだものの、死体処理のアルバイトをする学生と雇う側の医学部との「ヒエラルキーが鮮やかに描かれていた」とまとめてしまうので、何のこっちゃ?!だヨ。朝比奈秋「受け手のいない祈り」という作品を取り上げているのだけれど、「ヒエラルキー」を読み取るのかと思いきや、病院勤務医師…