750年前に起きた死の謎、解ける? そんなむちゃぶりの事件に挑む小説が殊能将之さんの『キマイラの新しい城』です。石動戯作(いするぎぎさく)シリーズの第4作目です。 舞台は千葉の山奥のファンタジーランドに再建された「シメール城」。この城は、750年前、中世のフランス北部にあった古城であり、稲妻卿「エドガー・ランペール」が城主であった。 シメール城を再建した会社の社長「江里陸夫(えさとりくお)」は稲妻卿の亡霊に取り憑かれます。そして、稲妻卿を殺したのが誰かわかるまで江里の肉体から成仏できない状態になります。 750年前に起きた稲妻卿の死の真相を探るべく、名探偵の石動戯作がシメール城に招待されます。…