川畠成道

ヴァイオリニスト

視覚障害を負った幼少期にヴァイオリンと出会い、音楽の勉強をはじめる。家族の絆に支えられ現在に至るが、デビュー当初より通常のコンサートの他に、継続的に国内外で平和・弱者に光を当てるチャリティー・コンサート活動を精力的に行っている。その目的は医療・福祉・教育から平和に至るまで多岐にわたり枚挙にいとまがないが、一例として、西アフリカ難民のためのチャリティコンサート、ウィンザー城での赤十字チャリティコンサートなどが挙げられる。

10歳よりヴァイオリンを始め、12歳で毎日新聞社主催第38回日本学生音楽コンクール入賞。桐朋学園高校を経て1990年桐朋学園大学音楽学部入学。同年18歳で毎日新聞社、NHK共催第59回日本音楽コンクール第3位。

1994年桐朋学園大学卒業後、同大学研究科を経て9月より英国王立音楽院からの奨学金を得て、同音楽院大学院へ留学。これまでに、浦川宜也、江藤俊哉、M・ハッソン、G・プーレの各氏に師事。

96年英国王立音楽院協奏曲コンクール第1位。97年、四半世紀に一度開催される英国王立音楽院175周年記念コンサートでソリストとして演奏する栄誉に浴し、同音楽院交響楽団とのブルッフ<スコットランド幻想曲>は高い評価を受けた。同年、ベアー・ヴァイオリン賞、マジョリー・ヘイウォード・リサイタル賞などを受賞して首席卒業。同学院史上2人目となるスペシャル・アーティスト・ステータスの称号を与えられる。