・629年 1.4 田村王が天皇に即位した(舒明天皇)。(『日本書紀』) ※推古天皇の崩御から即位するまで10ヶ月程過ぎていたのは、山背王の即位を望む者が多く、群臣間の合意が成されるまでに時間がかかったからとも考えられる(瀧浪貞子『女性天皇』)。 ※田村王の母は王族であることから、近親婚の結果産まれた王子が王統を担うという原理に合致する。そのため、群臣たちの合意が形成され、即位したとも考えられる(篠川賢『飛鳥と古代国家』)。 〔参考〕舒明天皇が大王となった際に、山背大兄王と叔父の蘇我蝦夷の関係に溝が出来ていると噂が立ったという。(『藤氏家伝』) ・629年 4.1 田辺連某を掖玖に派遣した。(…