『食卓の上の韓国史』を読んでいるときの休憩に、アマゾン遊びをした。韓国関連の本を探すと、俳人が釜山からソウルまで歩きながら句作した旅行記が見つかり、その本を注文した。『サランヘヨ』(黛まどか、実業之日本社、2003)は、2001年8月から2002年10月までの間に5回に分けて釜山からソウルまで歩き、読売新聞夕刊に「サランヘヨ 韓国に恋をして」というタイトルで、2001年10月から2002年12月まで連載したものに加筆して1冊にまとめたものだと、この本を読んで知った。 とくに理由はないのだが、ひとりで歩いたというふうに思っていたのだが、旅した「一行」の事情はあきらかではない。なぜかイニシャルだけ…