車に働く自然の力と運転 走行中の車には、その重量と速度により運動エネルギーが生じ、このため慣性力(そんのまま動き続けようとする力)や遠心力(はみ出そうとする力)、摩擦力(抵抗する力)などの自然の力が働きます。 安全運転するためには、この自然の力(誰も逆らえない)を理解し、車をコントロールできる限界があることを知っておくことが大切です。 Ⅰ 車が動き続けようとする力と停止しようとする力 1 摩擦抵抗の利用 運動している物体は外から力を加えない限り、そのまま運動を続けようとします。これを慣性(かんせい)の法則といいます。走行中の車はギアをニュートラル(エンジンの動力がタイヤに伝わらない状態)に入れ…