大日本農会員票 大日本農会の沿革をまず紹介しよう。 大日本農会は,明治14年(1881)4月5日,「農業の経験や知識の交換を通じて農事の改良発展を図る」ことを目的に,わが国初の全国的な農業団体として創設されました。 当時は,明治新政府が,江戸幕府の鎖国政策による国の制度や産業の立ち遅れを回復させるため,諸外国の法制度や産業技術などの導入を早急に進めていました。その一環として,農業技術についても,欧米の大農場方式などの考え方が大々的に取り入れられ,普及に移されようとしていました。 このような動きに対し,日本の伝統的な農業技術を重視すべきではないかと考える,当時の中核的な農家が各地で集会を開いて活…