封切り三日目。 席数118の【シアター5】の入りは二割ほど。 原作では想いを募らせ告白するのは『甲野じゅん』のほう。 それが映画では両想いになった途端に消える側に変更されている。 『長谷部りの』が諦めず執拗に追いかけるのだがなぜそのような男女の入れ替えを? 元々は『甲野じゅん』の想いが通じれば『長谷部りの』は消えてしまい、周囲の人々の記憶も無くなり存在した痕跡すら残らない(ここがみそ!)。 『じゅん』の親友の『田中』ですら同様、ハナシとして聞くばかり。 ある種の{不条理劇}であり、且つ{SF}がバックボーンも、映画版での改変は「男女逆転」だけにとどまらず、そうした物語りの根幹にも及ぶ。 『甲野…