第1章 日本列島の成り立ち 5.大和堆の存在と、日本海を拡大させた営力 地球上の海と陸は、元々成分組成の異なる地殻でできていて、マントルの上に釣り合うように浮かんでいるようなものです。(アイソスタシー・isostasy) だから、日本海という海の中に、陸地と同じ組成をもつ「大和堆」が存在していることについて、大陸地殻と海洋地殻が入れ替わる仕組みを考え、諸説を提案した経緯もありました。 今日、プレート及びプルーム・テクトニクスの考え方では、次のように説明しています。 日本列島が大陸から離れるモデル 吉田晶樹(地球物理学)・日本海洋開発機構主任研究員: ①地球最大の太平洋プレートは、ユーラシアプレ…