・神亀1年(724) 2.4 元正天皇は、皇太子で甥(文武天皇と宮子の皇子)の首親王に譲位した(聖武天皇)。(『続日本紀』) ※聖武天皇即位宣命は、文武天皇が首親王(聖武天皇)に「天下の業」を賜ったが、若年だったために「皇祖母」元明天皇に授け、元明天皇は元正天皇に授け、将来は「不改常典」に従って首親王(聖武天皇)に授けるよう命じたとの由緒を述べる。 ※宣命では元正太上天皇が聖武天皇を「ワガコ(=吾が児/朕が子 など)」と呼んでおり、故文武天皇の皇后格として、擬制的な息子として皇位を継承させることを宣言した(仁藤敦史『女帝の世紀』)。 ※元明天皇の即位宣命においては、首親王を文武天皇の後継者とし…