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地向斜

(サイエンス)
ちこうしゃ

「地向斜」とは、海中で堆積した地層がボコッと凹むように地盤沈下し、更にこの上にまた堆積を重ねることによって、深い深い、厚い厚い層と成った部分のことであり、造山帯のすぐ脇に生じやすい。また、周りの岩盤よりも沈下や侵食を受けやすいウィークポイントであるために、造山隆起の際には湖や湾などを生じやすい。

プレートテクトニクス以前の概念であり、沈下する理由がまったく説明できていない。
また、現在の地球上に明確な地向斜が見つからなかったため、プレートテクトニクス登場後は主要学説の地位を譲った。しかし、数十年前の教科書、地図帳などでは、日本列島の成因を地向斜を元に解説していた。
過去にプレートテクトニクス導入に組織的に、かつ長期にわたって抵抗した「地学団体研究会」が関わった一般向け地学ガイドのなかには、「地向斜」という語こそ用いられないものの、このモデルでの解釈を現在もそのまま書いているものがある。亡霊のごとく浮かび上がってくる過去の概念であり、注意が必要である。

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