11月20日、『赤塚不二夫のギャグ・ポルノ 気分を出してもう一度』(79年 日活)をDVDで観る。監督、山本晋也。本作は漫画家、赤塚不二夫が原案を立てプロデューサーと脚本を兼ねる高平哲郎ともちろん山本晋也監督と関係者一同が飲んで騒いで生まれたパーティー映画。主演の柄本明は当時無名のはずだが82年の『宝島』のインタビューでは「昔は面白かったといわれて腹が立って」とこぼしている。けれど今本作を観返しても怪優、柄本明登場のインパクトが再認識されることはない。「歴史は全部そーゆー風になってるわけですから」と本人が語ったように本作の柄本明の面白さは賞味期限を過ぎている。たこ八郎、ベンガル、由利徹その他の…