中島竜美

1928年-2008年1月10日　在韓被爆者問題市民会議代表、フリージャーナリスト、本名、中島龍興（なかじま・たつおき）東京生まれ。１９５２年に早大卒業後、文筆活動に入り、原爆被害者の補償・援護問題を中心に取材を続けた。
１９７０年に、原爆症治療を求め、韓国から日本へ密入国した被爆者、孫振斗の支援に、当時中国新聞記者の平岡敬らとともに携わるなど、国の施策の対象外にあった韓国、米国、ブラジル在住被爆者の援護を長年訴えた。
編著書に「朝鮮人被爆者孫振斗裁判の記録−被爆者補償の原点」。

また、ウルトラセブン第１２話「遊星より愛をこめて」の封印化にも関わった。
当番組が放送されたのは1967年12月17日。この時点では問題とならなかったが、1970年10月に発売された「小学二年生」のふろくの怪獣カードに、「スペル星人（ひばくせい人）」という記述があった。これが、原爆被害者支援活動を行っていた中島氏の娘（当時中学生）の目にとまった。それが、中島経由で、朝日新聞の記者に伝わり、朝日新聞が「被爆者差別の怪獣マンガ」という記事を掲載した。
これが発端となって全国の被爆者団体などから、小学館ほかの出版社と円谷プロに対する抗議運動が広がり、当作品は、封印作品となった。