新国立劇場に《TIME》を見に行ってきました。坂本龍一の一周忌が初日という公演で、内容的にも彼がどう死と向き合ったかという問題と切り離せないものでした。われわれが当たり前に生きている現実が、いかに危うくはかないものであるか、それゆえいかに愛おしいものであるかを問いかける作品でした。 坂本龍一の音楽、高谷史郎の映像に、舞踏家の田中泯、笙(しょう)奏者の宮田まゆみ、ダンサーの石原淋が出演。暗い舞台上には大きな四角い水盤があり、舞台奥の大きなスクリーンに様々な映像が映され、水面に反射して美しかったです。 現実の儚さを意味する3つの物語 がんと生きた坂本龍一 坂本の分身を田中泯が演ずる 公演情報 現実…