1993年に起こった、テレビ朝日による放送法違反が疑われた事件の名称。
非自民政権を築くため、テレビ朝日報道局長の椿貞良が中心となってマスコミ同士とつるみ、偏向報道で世論操作を行ったとされている。当時取締役報道局長であった椿貞良による、日本民間放送連盟の「放送番組調査会」の会合の中での発言に端を発したことからこの名で呼ばれる。日本の放送史上で初めて、放送法違反による免許取消し処分が本格的に検討された事件。
《「政治とカネ」の問題にけじめをつけられない自民党に「ノー」を突きつける有権者の審判だ。変革を望む国民の期待を裏切る形となった石破茂首相への失望感の表れでもある》(2024年10月28日付毎日新聞社説) 〈「政治とカネ」の問題にけじめをつけられない〉のは自民党だけの問題ではない。日本の政治全体の問題である。にもかかわらず、自民党だけが問題であるかのように報じ、有権者を自分たちの思う方向に誘導しようとするマスコミこそが、私は諸悪の根源ではないかと思っている。 かつて「椿事件」というものがあった。日本民間放送連盟(民放連)会合で、テレビ朝日の取締役報道局長であった椿貞良氏が次のような発言をしたこと…
テレビ朝日の「モーニングショー」に出演している玉川徹氏が謹慎処分になっている。安倍元首相国葬の際に読まれた菅前首相の弔辞について発言し「炎上」した形だ。 なかなか心を打つ弔辞だったらしいが、それを「政治的意図」と断じ、「電通による演出」があったと発言したのだ。政治家が発言する内容が政治的意図を帯びるのはしかたないが、玉川氏の側だって国葬を貶めたいという政治的意図がダダ漏れである。 正直言って式典の場での政治的意図のあるなしなんてたいした問題ではないし、電通とテレビ局の内輪もめもどうでもいい。 問題は電通に絡めて続けた言葉である。 「演出側の人間として、テレビのディレクターをやってきましたから、…