木簡 古代からの便り岩波書店Amazon 新聞に連載した記事を再構成した本。文学・歴史館の「文字が語る古代のくまもと」展関連で、木簡関係の本が集められていたので、手軽そうな本書を借り出し。断章形式でサクサクと木簡のいろいろなトピックが楽しめる。特に、年輪年代測定の手法を応用したラスト近くのお話が興味深い。 第一セクションは「木簡とはなにか?」ということで、木簡の基礎情報。 樹種は地域によって手に入りやすいものを使っている。あるいはきっちりとした楷書で書かれている物が多いが近江・播磨・讃岐などは読みにくい。文字になれていて、逆に手癖で書いているためくせ字が多いというのが興味深い。 木簡は再利用さ…