東海道五十七次
(一般)
【とうかいどうごじゅうななつぎ】
東海道の終着点が京都の三条大橋ではなく大坂・高麗橋にあるという説。
東海道における五十三番目の宿・大津宿から京に向かって４〜５キロ先に「追分」と呼ばれる京方面と大坂方面への分岐点があり、東海道は京方面ではなく大坂方面に分岐して、大坂・高麗橋（こうらいばし）まで続くと言うもの。宿場の数も、大津までの五十三次に、伏見、淀、枚方（ひらかた）、守口の四宿を加えた五十七になる。もっとも、京から大坂に下る場合は、淀川を船で下ることが多かったため、街道の方はもっぱら大坂から京への上りに使われていたらしい。このためか、呼び名の方も、上りの方は「京街道」、下りの方は「大坂街道」という別名があったそうである。
