神戸には、「布引の滝」があります。 熊野の那智の滝(鎌倉時代)・日光の華厳の滝(江戸時代)と並び、日本三大神滝と呼ばれている中で、一番古くから世に知れ渡っていたのが、神戸の布引の滝です。 布引の滝は平安時代、文武天皇の時代(700年頃)に役小角(えんのおづぬ)が布引の滝で修行したと滝勝寺縁起に書かれていて、在原行平・業平兄弟が滝見物をしたと語った平安時代初期(9世紀末頃)の「伊勢物語」で、布引の滝が有名になり人気スポットになりました。 今でいう観光ガイドブックのようなものだったのでしょうね。 「栄花物語」では関白藤原師実が、「平時物語」では平清盛が、「源平盛衰記」には平重盛が、「増鏡」では後醍…