徳川御三家の紀州藩6代藩主に徳川宗直(むねなお)がいます。この徳川宗直は以前は松平頼致(よりよし)といって伊予西條藩2代藩主でした。松平氏の伊予西條藩は寛文10年(1670)に紀州藩から2代藩主徳川光貞(徳川家康の孫)の弟・松平頼純が藩主になって入部したのが始まりです。 それまでの伊予西條藩主は一柳氏でしたが、三代で改易を命じられたため、そのあとに3万石で藩主に封じられたのです。しかし、頼純には紀州ですでに5万石が与えられていたため、伊予西條藩にはその差分の2万石を紀州藩から合力米として追加されていたという話です。 伊予西條藩といっても藩主が紀州連枝なので、実際は紀州の支藩のような感じだったよ…