〈『日本養殖新聞』2024年4月15日号寄稿〉 伊勢湾と長良川が抱えている問題について考えるシンポジウム「海と川」が3月31日、岐阜市内であった。長良川市民学習会など約30団体からなる、よみがえれ長良川実行委員会が主催し、市民ら約100人が参加した。同委員会は、長良川河口堰の開門調査を求めて活動している。 シンポジウムでは、海の博物館館長である平賀大蔵氏が「今の伊勢湾」と題して講演し、長良川漁師である平工顕太郎氏が「長良川との暮らし」について報告した。私も報告者の一人として招かれ「伊勢湾の水産業をめぐって」と題して発表し、討論にも参加した。 報告では、これまでに撮影した伊勢湾の漁港の風景、漁や…