1Rを走り終え、後半の準備に向かう岩崎芳美がいきなり立ち止まる。「一節間ありがとうございました」。岩崎のほうからそう丁寧に頭を下げられて恐縮! こちらも最敬礼で挨拶を返す。地元なのだから今日は最後まで居残ると想像され、だとするとこのあとも顔を合わせる機会はあるかもしれないのだが、それでも朝イチで顔を合わせると節間のお礼を言う。これは選手同士も同様だったりしていて、最終日の朝というのはあちこちで、特に後輩選手が先輩選手に頭を下げているのを見かけるのである。同支部の場合は一緒に帰ったりするので、支部が違う先輩に対してということがほとんどである。一日同じ場所で時間を過ごすとしても、さまざまな状況によ…