4006号 引き続き、初芝居。国立の、菊五郎劇団、八犬伝。 前回、七年前にも初芝居で観ていた。 配役も、幕の構成もほぼ同じ、なのであるが、演出はだいぶ変わっていた。 八犬伝、を知らない方はおられるのだろうか。前回、あらすじも書いてしまっているので、ご存知ない方は、前記をお読みいただければと思う。 発端、序幕の富山の部分。犬の八房と伏姫が山に籠る場面。 ここは馬琴の原作と変わっている。 前回とも変わっていたのでは、なかろうか。 ここには書かないが原作はかなり凄惨。問題おおあり。これをさらっと描いている。 イメージとしては犬の八房と伏姫の子供が八犬士。八つの玉を持ち、犬の字を苗字に持ち、八房にあっ…