内田百輭の著作。
▼ 新潮文庫(新仮名、2002年)
漱石門下の異才・内田百輭の代表的著作のひとつに数えられるこの随筆集は、昭和8年に上梓されるや大いに評判を呼び、昭和初期の随筆ブームの先駆けとなった。漱石の思い出から自らの借金話まで、軽妙洒脱、かつ飄逸な味わいを持つ独特の名文で綴られた作品群は、まさに香り高い美酒の滋味妙味たっぷり。洛陽の紙価を高めた古典的名著が、読みやすい新字新かな遣いで新潮文庫に登場。
好評を博した『百鬼園随筆』に続く内田百輭の第二随筆集。早熟の百輭17歳の作品「文章世界入選文」、親友の死を悼む「鶏蘇仏」「破軍星」、理不尽な世間の仕打ちに怒りが爆発する「立腹帖」「続立腹帖」等、初期の作品を中心に33篇を収録。諧謔精神に富む練達の文章と、行間に滲む我侭で頑固で、羞恥心いっぱいの百輭の素顔。ファン必読の名著が、読みやすい新字新かな遣いで復活。
▼ 福武文庫(新仮名、1994年)
▼ 旺文社文庫(旧仮名、1980年)