日中韓越の漢字音のつながりについて学びたくて、中国語音韻学の本にいくつか挑戦しているが、難しい。 今回挑戦した本は、「中古音講義」(平山久雄 著)。1980-1990年代に東京大学などでおこなわれた講義をまとめたもの。中国での伝統的な音韻学の部分(切韻・反切・韻図)についてはかなり踏み込んだ内容になっており、難しい。一方で私が最も興味をもっている、中古音(昔の中国語音)と日韓越の漢字音とのつながりについては、概略と有力な参考文献を簡略に紹介する形となっている(しかし参考文献が分かれば、そこから先につなげることができる。ありがたい)。中古音と現代北京語との関連についてはかなり細かくまとめられてい…